「夜間頻尿はなぜおきる?」
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- 6月30日
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夜中に何度もトイレに起きることを「夜間頻尿」といいます。「年のせい」と思われがちですが、実際にはいろいろな原因があります。原因をきちんと分けて考えることで、改善の方法が見つかることがあります。
夜間頻尿の原因は、大きく4つに分けられます。
1つ目は、夜に尿がたくさん作られてしまうタイプです。これを「夜間多尿」といいます。高齢になると、夜間に尿を減らすホルモンである「抗利尿ホルモン」が少なくなり、夜でも尿が多く作られることがあります。また、心不全、高血圧、足のむくみ、睡眠時無呼吸症候群、寝る前の水分のとりすぎ、アルコール、利尿薬の飲む時間なども関係します。
2つ目は、膀胱に尿をためにくくなるタイプです。尿の量は多くなくても、膀胱が敏感になったり、ためられる量が少なくなったりすると、何度もトイレに行きたくなります。男性では前立腺肥大症が多く、尿の勢いが弱い、残尿感がある、トイレが近いといった症状を伴うことがあります。そのほか、過活動膀胱、膀胱炎、間質性膀胱炎なども原因になります。
3つ目は、睡眠の問題です。実は「尿意で目が覚める」のではなく、「目が覚めたついでにトイレに行っている」場合も少なくありません。不眠症、睡眠時無呼吸症候群、うつ、痛み、足のむずむず感などがあると、眠りが浅くなり、夜間の排尿回数が増えたように感じることがあります。
4つ目は、1日を通して尿の量が多いタイプです。糖尿病、水分のとりすぎ、尿崩症、高カルシウム血症、慢性腎臓病などでみられることがあります。昼も夜も尿量が多い場合には、このタイプを考えます。
夜間頻尿には、ホルモンの変化も関係しています。通常、夜は「抗利尿ホルモン(ADH)」が増えて、尿の量が少なくなるように体が調整しています。しかし、加齢などでこの働きが弱くなると、夜間に尿が多く作られます。一方、睡眠時無呼吸症候群や心不全では、体が尿を出そうとするホルモン(ANP・BNP)が増え、夜間の尿量が増えることがあります。
原因を調べるうえで役立つのが「排尿日誌」です。2〜3日間、トイレに行った時間と尿の量、水分をとった時間や量を記録します。これにより、夜に尿が多いのか、膀胱にためられないのか、睡眠の問題が関係しているのかが分かりやすくなります。
治療は原因によって異なります。前立腺肥大症には前立腺の薬、過活動膀胱には膀胱の働きを整える薬、睡眠時無呼吸症候群にはCPAP治療、足のむくみには夕方の足上げや弾性ストッキングなどを行います。夜間多尿では、生活習慣の見直しや、必要に応じて尿量を減らす薬を検討することもあります。
ただし、急に夜間頻尿が増えた場合、血尿、体重減少、強いのどの渇き、足のむくみ、息切れなどがある場合は注意が必要です。糖尿病、心不全、腫瘍などの病気が隠れていることもあるため注意が必要です。

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